入試の情報が多すぎて、何が正しいのかわからない
そんな不安、ありませんか?
でも実は、大学が出している募集要項を読めば、全て解決できるのです。
みなさんは、募集要項をちゃんと読んでいますか?
入試の多様化、複雑化で混乱するのも無理はない
大学受験が近づくにつれて、保護者の皆さんの中には「何をすればいいの?」「この日程で合っている?」と、不安や混乱を感じる方も多いのではないでしょうか。
大切なお子さんの進路に関わることだからこそ、少しでもミスのないようにと、情報を集めようとされるお気持ちはとてもよくわかります。
ただ、大学入試に関する情報は本当に多く、ネットやSNS、塾の先生、他の保護者など、様々なルートから情報が入ってくるため、かえって「どれを信じればいいのかわからない」という状態になってしまうこともあるようです。
でも、実は――
受験に必要な情報の大部分は、大学が公式に発行している「募集要項」にしっかりまとめられているのです。
この記事では、「なぜ募集要項を読むことが大切なのか」、そして「どう活用すれば不安なく受験に臨めるのか」をお伝えしていきます。ぜひ、高校生本人と一緒に読んでいただけたらと思います。
募集要項?読んだことないなー
募集要項を読まないってことは、ルールを知らずに野球するようなもんよ?
そうなの!?
今回は、募集要項を読むべき理由を解説するとよ!
募集要項は「最強の教科書」
大学が発行する「募集要項」は、言ってみれば受験における“公式ガイドブック”です。
出願方法や必要書類、日程、提出先、受験料の支払い方法、さらには合格発表や入学手続きの方法まで、受験に関する重要な情報がすべて網羅されています。
特に大学の入試情報は、年度や学部によって細かく異なるため、ネット上の記事や他人の体験談を参考にするだけでは、正確な判断ができません。
その点、募集要項に書かれている内容は「その大学が公式に発表している、最新で正確な情報」。これ以上に信頼できる情報源はありません。
「長くて読む気がしない…」と思われるかもしれませんが、最初にしっかり目を通しておくことで、後々の混乱やミスを防ぐことができます。
まずはダウンロードして、ざっと全体に目を通す。
その上で、出願や準備に関わる項目は、保護者と高校生で一緒に確認していく――それが、失敗しない受験の第一歩です。
なぜ読まれないのか?よくある「読み飛ばし」パターン
募集要項にすべて書いてあると言っても、実際には読まれないことが多いのが現実です。
では、なぜ読まれないのでしょうか?
そこにはいくつかの共通した“読み飛ばしパターン”があります。
まず多いのが、「ページ数が多くて読む気がしない」という心理的ハードル。
PDFで何十ページもあると、つい後回しにしてしまいがちです。次に、「保護者が読んでくれる(あるいは高校生本人が読んでくれる)から大丈夫だろう」と、お互いに任せきりになるパターン。
この「どっちかが読んでるだろう」は、後で「誰もちゃんと読んでいなかった」という落とし穴につながります。
また、スマホでざっと流し読みをして「読んだつもり」になってしまうこともあります。
でも重要な情報ほど、文中にさりげなく書かれていたり、注意書きとして記載されていたりするもの。
“読み飛ばし”が命取りになることもあるのです。
入試部の本音:要項を読まずに問い合わせが殺到…
入試部には、毎年たくさんの問い合わせが寄せられます。その中にはもちろん、個別の事情があって確認が必要な内容もあります。
でも、実は多くの問い合わせが「募集要項にすでに書かれている内容」だったりします。
例えば、出願の方法や締切、必要書類の送り先など、本来であれば要項を読めばすぐにわかるようなこと。それでも「念のため」「確認のため」として問い合わせが来てしまう。
さらに一度連絡が入ると、「ついでにこれも聞いていいですか?」と話が広がり、結果として職員1人あたりの対応時間がどんどん長くなる…というのが現状です。
入試部としても、間違った情報を伝えるわけにはいかないので、「募集要項に書いてある以上のことはお答えできません」という対応しかできません。
それでも、対応のたびに本来の業務が滞ってしまう――。
これは決して「質問しないで」という話ではなく、まずは要項を読んだ上で、それでも分からないことを確認していただきたいという、入試部で働く職員の本音なのです。
読むのは「保護者だけ」じゃ足りない。本人も!
募集要項は、保護者のためだけのものではありません。
実際に出願し、受験し、書類を提出するのは高校生本人です。
つまり、本人が内容を把握していないと、どこかで必ずミスが起こる可能性があるのです。
たとえば、「締切日を間違えていた」「必要な書類を入れ忘れていた」「入金方法を知らなかった」などのトラブルは、“誰かがやってくれると思っていた”という油断から起こりがちです。受験は、親と子が“チーム”で動いてこそ成功します。
理想的なのは、保護者が先に情報を整理し、本人にも共有すること。
または、一緒に募集要項を読みながら確認すること。
このプロセスが、本人の「受験は自分のこと」という自覚にもつながります。
とはいえ、高校生によっては、保護者とじっくり話すことが難しかったり、話したくない時期だったりすることもありますよね。
そんなときは、LINEやメールでPDFを送る/印刷して机の上に置いておくなど、無理のない方法で情報を共有するだけでも、十分意味があります。
大切なのは、伝えようとする姿勢です。
高校生本人にも、大学からのメッセージがちゃんと届くような工夫を、ぜひ考えてみてください。
まとめ:まずはDLして、しっかり読み込もう!
大学受験は、大切なお子さんの将来に関わる大きなステップです。
その準備をスムーズに進めるために、まず一番にすべきこと――
それは、大学が発行する「募集要項」をしっかり読むことです。
募集要項には、出願の手順、提出書類、試験日程、入学手続きなど、すべての情報が正確に記載されています。
「まず読めばわかる」情報が、そこに集約されているのです。
まずは、募集要項をダウンロードして、一度しっかり目を通してみてください。
それが、安心して受験を迎えるための第一歩です。
早速、募集要項ダウンロードしてみたよ
素晴らしいね!募集要項を制するものは入試を制する…かも?