その英語力、受験に使えます!
大学受験の英語、どうしよう…
と不安を感じている高校生は少なくありません。共通テストの英語は年々難化傾向にあり、1回の本番で実力を出し切るのはなかなか難しいものです。
でも実は、英検やTOEICのスコアを使って、英語の得点を“確保”できる制度があるって知っていましたか?
それが今回紹介する「みなし得点制度」です。
これは、英検やTOEICなどの民間英語試験で一定のスコアを取っておけば、共通テストの英語の点数として“みなす”(=扱ってくれる)という制度。
つまり、英語の一発勝負を避けることができるんです!
制度を上手に活用すれば、受験全体の戦略が変わるかもしれません。
とくに福岡の主要大学(福岡大学・西南学院大学・九州産業大学など)を目指している受験生にとっては、知っておくべき重要なポイントです。
今回は、この「みなし得点制度」の仕組みやメリット、対象となる試験や点数、活用方法までを分かりやすく解説していきます!
高校1年生、2年生が知っておけば、大きな武器になるとよ!
みなし得点とは?制度の仕組みをわかりやすく解説
「みなし得点」とは、英検やTOEICなどの英語民間試験で一定のスコアを取得した場合に、共通テストの英語に換算して得点を与える制度です。
これは正式には「外部検定利用入試」や「資格・検定試験の活用」とも呼ばれ、国公立・私立大学を問わず、導入が広がっています。
たとえば、ある大学では次のような扱いをしているケースがあります。
- 英検準1級以上取得 → 共通テスト英語80点換算(満点)
- TOEIC L&R 730点以上 → 共通テスト英語70点換算
- 英検2級 → 共通テスト英語60点換算
(※点数換算は大学によって異なります)
この制度を活用すれば、本番の共通テストで失敗しても、事前に取得した検定スコアでカバーできる可能性があります。
つまり、「本番での一発勝負に頼らない戦略」が取れるようになるというわけです。
また、共通テストのスコアに“加点”する形式や、“出願条件”として使えるケースもあるため、大学によって活用の仕方が異なります。
福岡の私立大学でもこの制度を採用しているところが増えており、得点を確実に積み上げる手段として大きな意味を持ちます。
大事なのは、「知っていれば得をする」ということ。
英語が得意な人はもちろん、得意じゃない人こそ、早めにスコアを取っておくことで受験に安心材料を加えることができるのです。
受験は戦略ってことね
英語に関しては完全にやったもん勝ちとよ!
どんなメリットがあるの?なぜ活用すべきなのか?
みなし得点制度には、実は大きなメリットがあります。単に“楽ができる”というものではなく、受験戦略の自由度が高まるのがポイントです。
まず最大のメリットは、共通テストの英語に頼らずに済むこと。
本番で緊張して失敗してしまっても、事前に取得した英検やTOEICのスコアでカバーできれば、大きな安心材料になります。
さらに、検定試験は何度でもチャレンジできるという利点も。
高2のうちに受けておけば、高3では他教科の対策に集中することもできます。
特に文系志望で英語の配点が高い大学では、早期対策が大きく効いてきます。
また、英語に自信がある人は得点を“底上げ”でき、推薦型や総合型選抜などでは出願条件をクリアしやすくなるというメリットも。
つまりこの制度は、英語力に関係なく誰にとっても“保険”や“強化策”になるというわけです。
制度を「知っているかどうか」が合否を左右するケースもある今、自分の受験プランにうまく組み込むことが、合格への近道になるかもしれません。
福岡の主要大学でも導入が進んでいる!
みなし得点制度は、福岡の私立大学でも着実に広がりを見せています。
以下は、代表的な大学の一例です(2025年度要項を参考にした例です。最新情報は必ず各大学公式サイトでご確認ください)。
西南学院大学
一部の学部・学科において出願条件の一つになっています。
対象学部:商学部(商学科・経営学科)
- 英語能力重視型の出願条件として設定
対象学部:人間科学部(児童教育学科・心理学科)
- 出願条件として設定
英語の4技能を測定する資格・検定試験(英語4技能テスト)において、出願資格の基準スコアを取得した人を対象とした入試です。
対象学部:全学部 全学科
- 国語と選択科目の2科目受験
- さらに、英語の取得スコアによって点数を加算(学部・学科によって異なる)
英語の4技能を測定する資格・検定試験(英語4技能テスト)の基準スコアを取得していれば「英語」の得点を万点に換算する入試です。
対象学部:全学部 全学科
福岡大学
出願資格の一部として設定している学部・学科があります。
対象学部・学科:商学部 全学科
各種検定試験(4技能に限る)において、取得している級や点数によって共通テストの英語(リーディング・リスニング)の得点に40点または20点加点されます。
対象学部・学科:全学部
これらの制度を活用すれば、英語が苦手な人でも“出願条件をクリアしやすくなる”可能性がありますし、得意な人は“アドバンテージを持って試験に臨める”ようになります。
特に福岡大学や西南学院大学のような人気校を目指すなら、英語の安定得点は非常に重要。
本番での一発勝負に頼るよりも、事前に実力を証明しておくことで、合格可能性をぐっと高めることができるのです。
どんな人にオススメ?そしてどう動くべきか?
「みなし得点制度って、英語が得意な人向けの制度でしょ?」と思った人もいるかもしれません。
たしかに英語力に自信がある人にとっては大きな武器ですが、実は“英語が苦手”という人にこそおすすめの制度なんです。
なぜなら、早めに検定試験を受けておくことで、受験本番の不安を減らし、他の教科に集中する余裕が生まれるからです。
特に高2・高3で「受験勉強どうしよう…」と迷っている人は、まずは英語を先に固めるという選択肢も大いにアリです。
TOEICや英検は年に複数回実施されているため、計画的に受験すれば、高3の秋頃にはみなし得点を確保しておくことも可能です。
そして、その後は他教科に集中する、あるいは推薦型や総合型選抜への対策に移ることができ、受験全体のリスクを分散することにもつながります。
「自分は英語が苦手だから…」とあきらめる前に、まずは一歩踏み出してみることが大切です。
“使える制度”を知って動いた人が、受験で一歩リードしていきます。
まとめ:制度を知って動いた人が一歩リード!
「みなし得点制度」は、知っているかどうかで大きな差が出る制度です。
共通テストの結果だけに頼るのではなく、英検やTOEICなどのスコアを“先に確保しておく”という新しい戦略が、合格への近道になります。
福岡の主要大学でも導入が進んでいる今、制度を上手に活用することが、安心して受験に臨むための大きな武器になるでしょう。
もちろん、英語の勉強は一朝一夕で結果が出るものではありませんが、行動を始めるのが早ければ早いほど、有利になるのは確かです。
ぜひ今日から、まずは英語の検定試験に挑戦してみませんか?
それが、「合格」に一歩近づくきっかけになるはずです!