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志望理由書の書き方で差がつく!上辺だけの文章から抜け出す方法

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はじめに:その志望理由書、本当にあなたの言葉ですか?

受験生

経済について学びたいと思ったから、経済学部を志望します。

一見すると問題のないように思えるこの一文。

けれど、読み手はすぐに気づきます。

面接官

この子、本当に経済を学びたいと思っているのかな?

なぜなら、それっぽい言葉を並べているだけで、“自分の言葉”で語られていないからです。

志望理由書は、ただ大学名と学部名を入れ替えれば使えるようなテンプレートではありません。
本来は、「なぜ自分はそこに行きたいのか」「何を学び、どんな自分になりたいのか」を掘り下げていく、自分自身と向き合うための文章です。

けれど、多くの高校生が、“それっぽくまとめる”ことに必死になりすぎて、本当の気持ちや経験が見えない文章になってしまっているのが現実です。

この記事では、そうした「上辺だけの志望理由書」から脱却するために、

  • ありがちなダメな書き方の特徴
  • 自分の興味を深掘りする方法
  • 良い例とその思考プロセス

などを丁寧に解説していきます。

「とりあえず書く」志望理由書から、「伝わる」志望理由書へ。
本気で大学を目指す高校生に、読んでほしい内容です。

みたらし

自分でOKと思っていても、他の人から読んだら、全然意味分からんっていわれることある。。。

きびだんご

そんな人のために書いたとよ!

よくある“ダメな”志望理由書の特徴3選

志望理由書にありがちなミスは、どれも「一見するとまとも」に見える点が厄介です。
でも、読む側にはすぐ伝わります。

面接官

この文章、薄っぺらいな

ここでは、特に多い3つのパターンを紹介します。

1. テンプレ的で内容が薄い

経済について学びたいから、経済学部を志望します。

この文章、ものすごくよく見かけますが、どこの誰でも言えることなんです。

本当に大切なのは、

  • なぜ経済なのか
  • どういう視点で経済を学びたいのか
  • 将来にどうつながるのか

といった“自分だけの理由”です。

2. 自分の経験や背景が語られていない

高校の授業で学んだことに興味を持ちました。

ここまではよくある流れ。
でも、その興味がどんな体験や考え方とつながっているかがないと、説得力がありません。
「どの授業?」「どんな場面で?」「なぜそれが響いたの?」——そういった深掘りが足りないと、印象に残らない文章になります。

3. 学部の学びとの接続が曖昧

大学では経済の仕組みを幅広く学びたいです。

面接官

その“幅広く”って、具体的に何を指しているの?

大学のカリキュラムやゼミの情報をきちんと調べず、ふんわりとしたイメージだけで書いてしまうと、読み手には「調べていないな」と見抜かれてしまいます。

「なぜ?」を繰り返すことで、本当の理由が見えてくる

志望理由書で最も大事なのは、「自分の言葉で語ること」。
そしてそのためには、「なぜ?」という問いを何度も自分に投げかけることが欠かせません。

経済に興味がある、だけじゃ足りない

たとえば、あなたが経済学部を志望しているとして——

経済に興味があるから、経済学部に行きたい

それって、本当に自分の気持ちでしょうか?ここで問い返すことが重要です。

実際に「なぜ?」を繰り返してみると…

経済に興味がある。
→ なぜ? → ニュースでコメ価格の高騰やアメリカのトランプ政権による関税政策を目にして、「どうしてこんなことが起こるんだろう」と感じたから。
→ なぜ気になった? → 自分の家庭が外食や食費を気にしていた時期があり、物価や貿易の話題が“人ごと”に思えなかった。
→ なぜそれが印象に残った? → 家計の中で、政治や経済がどれだけ大きな影響を与えるかを実感したから。
→ だから、経済政策や国際関係が私たちの生活にどう影響を及ぼすのかを、きちんと学びたい。

このように掘り下げていくと、その人にしか書けない志望理由が見えてきます。

良い志望理由書の例と、その思考プロセスの分解

では実際に、深掘りを重ねて作られた「良い志望理由書」の例文を見てみましょう。

高校生らしい自然体の例文(経済学部)

私は、経済のしくみが私たちの生活にどう影響しているのかをもっと深く知りたいと思い、経済学部を志望しました。
高校の授業でコメの価格が上がっているというニュースを取り上げたことがあり、「なぜ値段が変わるんだろう?」と思ったのがきっかけです。
調べていくと、天候や政策、海外との関係など、いろいろな要因があることが分かり、経済って一つの出来事にもたくさんの背景があるんだなと驚きました。
また、アメリカのトランプ大統領が関税を上げるという話題を見たときも、「遠い国の話のようで、実は日本にも影響するんだ」と気づき、経済のつながりを感じました。
大学では、そうした出来事の背景や、仕組みをしっかりと学んで、自分の身の回りで起こっていることをもっと理解できるようになりたいと思っています。

なぜこの例が「良い」のか?

  • 経験や具体的なニュースをもとに書かれていて、信ぴょう性がある
  • 興味の理由 → 学びたいこと → 大学との接続 という流れがスムーズ
  • 完璧すぎない表現が、むしろ“等身大の思考”として好印象を与える

書く前にやってほしい!志望理由書3つの下準備

① 興味のあることを“棚卸し”する

授業・ニュース・身近な疑問など、思いつく限り書き出してみましょう。
「なぜ?」をセットで書くと◎。

② 大学の学びとの接点を探す

カリキュラム、ゼミ、パンフレット、先生の研究テーマなどをリサーチ。
興味と大学のつながりを明確に!

③ まずは話し言葉で“語る”ことから始める

いきなり文章ではなく、「誰かに話すように」説明してみる。
録音→文字起こしもおすすめです。

おわりに:志望理由書は、自分を言語化する最高のトレーニング

志望理由書は、自分の過去・現在・未来を見つめ直す機会。正解を書く必要はありません。大切なのは、あなた自身が納得できる言葉で語ること。

表現が少し拙くても、自分の考えが込められていれば、きっと読み手に伝わります。

自分を深く知って、その思いを誰かに伝える。
そのプロセスこそが、大学生活やこれからの人生につながっていくはずです。

みたらし

この記事を読んで、もう一度、志望理由書書き直してみるね!

きびだんご

みたらしにしか書けない志望理由書を書くといいとよ!