総合型選抜は専願制でしょ?
と思っている福岡の高校生も多いのではないでしょうか。
実は、関東や関西では“併願OK”が当たり前になってきています。
福岡でも専門学校を中心に制度が広がりつつあり、今後は私立大学にもその波が来るかもしれません。
この記事では、関東・関西と福岡における併願制度の違いについてわかりやすく解説します。
知っておくだけで、進路選択の幅が広がるかも!?
関東・関西では「併願」が基本!総合型選抜の新常識
関東・関西の大学では、総合型選抜(旧AO入試)において複数校の併願が当たり前になっています。
慶應義塾大学や立命館大学、関西大学、帝京大学など、多くの大学で大学内や他大学との併願が認められています。
その結果、「第一志望」と「滑り止め」をうまく組み合わせた進路戦略が一般化しているのです。
総合型選抜における併願制のメリットとデメリット
メリット
- 第一志望合格に向けて安心して準備ができる
- 第一志望に不合格でも浪人する必要がないため、リスク分散ができる
- 募集定員より多めに合格を出すので、場合によっては合格率が高くなる
デメリット
- 人気な大学や学部・学科は競争倍率が高くなる可能性がある
- 国公立大学志望にも関わらず、合格したことでモチベーションが低下する生徒がいる
- 併願するほど受験料が高くなる
福岡ではまだ専願が主流だが、専門学校は併願制を導入
福岡県内の専門学校では、「大学や短大との併願OK」とする制度が徐々に浸透しています。
たとえば、福岡テックや麻生専門学校グループでは、大学の合格発表を待ってから入学手続きができる柔軟な対応を取っています。
一方、福岡大学や西南学院大学などの主要私立大学では、総合型選抜は原則として専願制となっています。
一部の大学で、学部間の併願を認めるケースはありますが、まだまだ限定的です。
総合型選抜や学校推薦型選抜で併願可能な福岡にある大学
大学名 | 選抜 | 対象学部 | 備考 |
福岡工業大学 | 学校推薦型選抜 併願制 ・普通科選抜 ・専門・総合学科選抜 | 全学部 | |
筑紫女学園大学 | 公募選抜【併願制】 | 全学部 | |
福岡大学 | 総合型選抜 | 商学部のみ | 一部、学部内で併願が可能(2025年度入試情報) |
福岡大学 | 学校推薦型選抜 | スポーツ科学部のみ | 学部内で併願が可能(2025年度入試情報) |
九州産業大学 | 学校推薦型選抜 公募 | 建築都市工学部のみ | (2025年度入試情報) |
令和8年度入試情報が届き次第、随時、更新をします。
今後、福岡でも併願制度は広がるのか?
併願制度導入の可能性は高い!
すでに専門学校では制度導入が進んでおり、大学も今後、受験者のニーズや他地域の動きに対応して、総合型選抜の併願制を導入する可能性は十分あります。
おそらく、福岡大学が始めたら、一気に各大学でも併願制の総合型選抜を始めるのではないでしょうか。
入試制度の変化に対応するためにも、今からの情報収集がカギです。
最後に
関東・関西では、併願を活用してリスクを分散しつつ、本命挑戦というスタイルが定着しています。
福岡でも、今後、総合型選抜の併願制の流れが来るのではないでしょうか。
受験生にとって、併願制はメリットもデメリットもあります。
しかし、きちんと対策をしておけば併願する必要もありません。
まずは志望大学の合格に向けて、基礎学力UPと志望動機の明確化を図りましょう!